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2007.06.12 Tuesday

年金問題をSIの視点から

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    引き続き年金問題について。

    社会保険事務所の相談窓口がパンクしている。性善説でお役所の仕事を信じきっていた国民が、なんともずさんな管理だったということをマスコミの報道で知ることになったのだから、正常な神経の人ならば誰でも問い合わせに殺到するのも当然である。

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     政府は社会保険事務所の受付時間延長に加え、二十四時間体制の電話相談窓口を設置。電話料金がかかるものの、二十四時間対応となった四日から十日までの電話対応件数は八万八千件以上。十一日から始まったフリーダイヤルでの二十四時間電話相談は午前八時半からわずか一時間半で二千七百八十八件に上った。
    (2007年6月12日日経新聞朝刊3面から抜粋)
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    お役所もお役所で庶民をなめきっていたもんだから、そんな大量の相談が来ても労働組合の取り決めで定時以外に仕事することなんてないだろうとたかをくくっていたに違いない。

    某完全無料Webブロードバンド放送局の仕事に携わっているが、有料と無料のアクセス規模の差はすさまじいものがある。無料化したサービス規模の爆発具合も知らずに参院選挙向けパフォーマンスのためにフリーダイヤル化に踏み切ったのだろうが、つながらない人々を作ってしまうことで余計に不安を増幅させる結果となることも想定していないのだろう。

    こう考えると、非常時におけるシンクタンクとか戦略コンサルタントというものが日本の政府にも政権政党にもいないのかと情けなくなる。あるいは、いたとしても某証券系シンクタンクのように政治家や官僚にいわれるがまま、期待される答えだけを用意する非常時には役に立たない輩だけなのかもしれない。

    さら、この問題は多分にITやSIが絡んでくるため、この面でもスペシャリストが大至急取り組む必要がある。

    ITプロの記事にもあるが、
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     厚労省は新システムの開発委託先をNTTデータと日立製作所に決めたようだ。両社が金融機関向けの名寄せシステムで開発実績があるからだとういう。開発費用は未定だが、最低でも10億円程度はかかるとみられている。(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070607/274070/
     から抜粋)
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    これだけの照合システムを開発しようなんて考えたら、10億やそこらですむわけがない。そもそも時代ごとのデータの統合もすんでいないとか、マイクロフィルムに収めているだけのデータだとか存在している時点で、基本設計からやり直しである。現行のシステムでさえ、年間の運用費や数年後との刷新予算で数百億円かかるしシステム全体を掌握するのだけでも半年はかかるだろう。

    そもそも数年前にレガシーシステム刷新化に関して調べた中で出てきたのだが、N社はゼネコンと化し、実際の開発や保守・運用はH社やF社などが下請けのように動き、さらに実際には孫受けへと案件が流れていたようである。同時に社会保険庁の数多ある天下り機関が入札その他の案件を受付け、どろどろとお金が流れてきたのだからその無駄ぶりはもはや覆い隠せないところまで来ているはず。

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     その原資について「年金保険料は充てず、他の予算を削ったり、予備費を使ったりして捻出する」という方針のようだが,いずれにせよ税金による大規模システムには違いない。またもや,後手後手にまわる膨大なIT投資。政府こそ,IT投資に関する完全かつ詳細な情報公開を率先して示し,メディアも国民に分かりやすく報道する義務があろう。
    (http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070607/274070/
     から抜粋)
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    保険料や税金ではないというところで郵貯からあっちこっちにお金を流してきたが、郵貯の民営化を踏まえて今後どこから資金を調達するかといえば国債しかない。

    借金まみれの国が国際社会から見放されてしまうと、沈没するのは時間の問題となってしまう。
    アルゼンチンの二の舞とならないために、行動できる時間は後わずかだと思う。

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