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2008.05.12 Monday

資本主義の功罪「価値と価格について」

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    昨今、巷では持続可能な社会に転換しようという一大テーマが先進国を中心に叫ばれている。

    この持続可能社会から乖離してきた最大かつ根本的な理由は、「資本主義」という手法を誤った方向に用いてしまったからだと思う。

    これは、「価値」と「価格(資本による表現)」の違いから生じている。「持続可能」かどうかをまったく考慮しないままコスト&利益ベースの価格を算定して、それを取引しているため、持続可能な社会からはひぢ離れていってしまっている。しかも、市場経済効率化至上主義といった考え方によって、これはますます加速されている。

    資本主義も市場経済もある面では人類の生活を豊かにしてきたが、それは地球環境に対してのルールなしの状態で成立してきたことであり、いざ豊かさの追求が度を越えてくると、対応できなくなってくる。

    例えば、山野の価値は人々が必要とする食料や資源や空気や水を生み出す非常に価値の高いものであり、市街地はそれだけでは食料も水も空気も生み出さない土地であるにもかかわらず、価格というものはまったく逆に山野<市街地となっている。そうすると、高い価格で低い価格の財が取引されることになり、高い価値の財が低い価値の財に奪われてしまう。

    もう一つ例えると、原油は人類では再生産できない非常に価値の高いものであるにもかかわらず、土地や人件費や利益だけを乗せたコストベースの価格で取引されている。本来の価値をないがしろにした価格(資本)資本主義経済の効率化だけでは持続可能な社会が実現できない根本的な理由がそこにある。

    排出権取引といった市場メカニズムを取り入れても、結局は価値算定に持続可能性(再生するためのコスト)を織り込んでいない限りは人類の未来は明るくないと思われる。

    インターネットやコンピュータや大量データ処理というツールを人類が手にできたのだから、選挙や民主主義やいろんなことがこれまでの時代と違った次元で実現できる可能性が出てきている。この先50年くらいは人類の英知が試されるときとなるだろう。
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