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2009.04.15 Wednesday

漫画家の未来について考えた

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    ちまたでは政治家までもがクールジャパンなどと売り込んでみたり、ドラゴンボールが実写映画化されるなどコンテンツビジネスの中でも特に原作に当たる「漫画」については明るい未来を描いている人が多いと思う。

    しかし、出版業界全体が長期低迷に入り、雑誌の売上も落ち込んでいる中、世界不況の影響がじわじわと漫画雑誌にもやってきて、原稿料が大幅に下がってきているらしい。


    「ブラックジャック」漫画家の「貧乏」月収なんと70万円しかない?

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    「海猿」「ブラックジャックによろしく」などの大ヒット作を持つ漫画家の佐藤秀峰さんが、ブログで原稿料は1枚3万5千円、月収は70万円ほどだと公表した。原稿料収入だけでは毎月赤字続き。単行本の印税は赤字の補填などで消えてしまう。そこへ、出版不況で原稿料の値下げ。「漫画家のなり手がいなくなり、10年後、漫画はあるのでしょうか」と憂いている。

    ■1600万円稼いでもスタッフの人件費などで大幅赤字

     佐藤さんは2009年3月28日から09年4月6日まで、出版社に原稿料と印税の見直しを求めた「漫画貧乏」というブログを5本書いた。漫画業界には「連載貧乏」という言葉があり、新人が連載を始めても雑誌社が支払う原稿料だけでは生活できないのだそうだ。佐藤さんも「海猿」の連載を始めた頃には月に80万円の収入があったが、アシスタントへの給与の支払いや7万円の家賃を差し引くと月に20万円の赤字になった。「海猿」は単行本化され大ヒットしたが、単行本が売れなかった漫画家の場合は借金だけが残る。

     現在連載中の「ブラックジャック」だと、年間約450ページ書き、原稿料が1600万円。そのほか、1話につき15万円の企画料をもらっているが、支出はスタッフ6人の人件費や保険料で1800万円。取材費や画材費などを計算に入れると大幅な赤字。単行本が1000万部以上売れていて、1部につき50円の印税が入ったが、その半分近くは税金で引かれた。連載の赤字補填などにも印税を使い、

      「(今後)仮に単行本が出なかったり、出たとしても全く売れなかったりしたら、5年で(佐藤さんの漫画製作所は)潰れるでしょう」

    と暗い予測をする。

     それもこれも、出版社が支払う原稿料が低いことにつきるというのだ。印税も、1部について定価の10%にあたる50円に固定されていることが原因だと説明している。印税については、出版社側は10万部売れるより100万部売れる方が原価計算上儲かるため、販売部数に応じて印税を引き上げるべきだと主張している。

    ■「10年後、漫画はあるのでしょうか?」

     もっとも、人件費、取材費を削減することで利益を確保することもできるわけだが、そうすれば漫画の質が落ちたり、アシスタントの生活が成り立たなくなる可能性があると主張する。また、現在は出版不況が深刻になっていて、新人漫画家の原稿料は下がっている。これでは生活できないため、漫画家のなり手が減ってしまい、

      「10年後、漫画はあるのでしょうか?」

    と憂いているのだ。

     大ヒットを飛ばしている漫画家であっても、漫画家を続けていくのが難しい時代なのだろうか。ある出版社の編集長はJ-CASTニュースに対し、アシスタントが必要のない漫画家であれば、ヒットした場合の収入は大きいが、佐藤さんのように6人のスタッフを抱えていると人件費が嵩む、と話した。また、漫画はキャラクターがヒットすれば、グッズ販売など高額な著作権収入が見込めるが、佐藤さんの漫画はシリアスな社会派ネタなので、キャラクターのヒットはなかなか難しいそうだ。「海猿」も「ブラックジャック」もテレビ化、映画化されたが、映像使用料として支払われるのは、テレビで20万円、映画は200万円ほどだそうだ。

     一方、人気漫画家であれば、出版社が他社の漫画誌に書かないように独占的に抱え込むことがある。その場合、高額な報酬が支払らわれる場合があり、

      「漫画家も、どの出版社を選ぶか、どんな契約に持って行くのかを考えるべきではないでしょうか」

    と話している。
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    これはいろんな論点があると思うが、「漫画」が市民権を得ていない昔の方が、大量に雑誌も漫画も漫画かも出てきている現代よりも漫画がヒットして有名になる=富豪への近道だったということを物語っているような気がする。

    少なくとも20年前ぐらいには、漫画のヒット⇒単行本のヒット⇒キャラクター販売⇒ゲーム化⇒アニメ化⇒映画化などと言う流れで大成功した漫画家が何人もいたと思う。

    しかし、これらの流れで収益をもたらすはずのキャラクター販売はさまざまなキャラクターが増えすぎての飽和状態となり、ゲーム化も少子化&プラットフォームの高機能化でコストが高くなり、アニメ化はテレビ局の広告収入減でバブルははじけ、映画化も力関係から使用料が買い叩かれてきているのだろう。

    これはまさに既存のビジネスモデルの変革が起こっている証左であり、次世代のコンテンツプロデューサーの出番だと思う。原作者はクリエーターであり、数人のスタッフを抱えている程度で収支が赤字になり、売れても貧乏というのはビジネス構造として間違っている。良いコンテンツが世界を相手に幅広く売れれば原作者は豊かになり、それを目指す人々に夢を与えるような流れをなんとか作り出してみたいと思う。
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